ビーバー隊 夏季キャンプ報告 3日目

28日、３日目（最終日）です。

初日、２日目とも曇りがちだった天気もこの日は快晴。木陰が恋しくなるほど暑い陽射しが照りつけました。

朝食を終えて、朝礼の前にビーバー隊だけ静かに集合。ゆっくり考えながらお話を聞く時間です。
今日は副長が創始者ベーデン・パウェルの言葉と意味をお話してくれました。



そして全体の朝礼が終り、朝のゲーム。
今回はカブ隊もリーダーも混ざって、帽子を重ねていくリレー！



ゆっくりだと負けちゃうけど走ると帽子が落ちてしまう、なかなか難しいゲームでした。



そしてビーバー隊は「財宝」を山分け！
金貨も地図も小さな宝箱やサンゴの砂まで全員で同じ数だけ分け合いました。


さぁ、それでは夏のキャンプ最後のプログラムを行います。キャンプ場の自然をよ～く観察して、思い出とともに持って帰れるクラフトをしましょう。


葉っぱや花を布に重ね、叩いて写しとる「たたき染め」と言う手法を使って手提げのバッグに模様を付けます。

大切なのは、むやみに植物を痛めつけないコト。
２日目の朝、スカウツオウンで隊長（私）が話した「生き物が生きていく理由」を思い出してもらいつつ、副長はキャンプ場の植物に協力してもらうつもりで葉っぱを摘み取るように伝えました。

３日間歩き回ったサイトをもう一度じっくり見て回り、自分のイメージに合った葉っぱを探し出します。
布バッグに配置してバランスや模様を確認。



準備ができたら、上からゴムハンマーで優しく叩いていきます。



途中で何度か写り具合を確認しながら…　トントン トントンと工作の音がサイトに響きました。


瑞々しい葉っぱを使うと、想像以上にキレイな色と鮮やかな模様が写り、上品で立派な布バッグになります。


最後に色止めと発色をよくするためミョウバン液で媒染。天気が良いため帰るまでにはしっかり乾き、完成させることができました。


お昼になる頃、公共交通機関で有松へ戻るカブ隊に合わせて閉村セレモニー。
期間中の優秀隊員表彰、ビーバー隊の表彰者は？



ビッグ・ビーバーのお兄ちゃんについてきた、年長の妹ちゃんに決定！
彼女は初日から全てのプログラムをビーバーたちと一緒に行い、お兄ちゃんたちに負けない頑張りと活躍をしたのです。


今回の報告記事をもう一度見てみてください。あっちこっちの写真にちゃんと彼女が参加している様子が写っています。
表彰のアイテムは「海賊の懐中時計」。カリブ海で活躍した有名な海賊からもらった特別な品です。

２泊３日無事に活動ができたことと、その活動をさせてもらったキャンプ場に感謝を捧げてセレモニーは終了。


お昼を食べたら、活動のベースにしていた「ビーバーサイト」を撤営します。
これも設営と同様、みんなで分担と協力をしてアッと言う間に終えることができました。

バンガローでは自分の荷物は自分で片付け、お部屋の中もきれいに掃除。
来た時よりもキレイにして終えるのは当然です。



本部の撤営も完了したため、ビーバー隊も有松へ向けて出発します。
その前に…　最後の最後、ビーバー隊全員でサイトの奥に集まり、３日間の色んなことを静かに思い返しつつキャンプ場にお礼をしたのでした。


帰りの車中では隊員たち全員がグッスリ寝ていました。
３日間、彼らは本当にたくさんの経験をしました。楽しいことばかりではなく、ぐっと我慢したこともあったと思います。
普段なら家族だけで気楽に過ごしていた時間にも、ここではいつも隣に仲間がいました。
今すぐ、目に見えて今回の経験の結果が出てくるとは思っていません。これから更に多くの経験や体験をして行く時に、少しずつ思い出して活かしてくれればと考えます。


夕方には有松へ到着し、全員揃って解散のセレモニー。こうして２０１１年の夏季キャンプは無事に終了しました。

一緒に参加して色々お手伝いをしていただいた保護者の皆様、隊員たちを送り出し、お家で待っていて下さった家族の皆様、本当にありがとうございました。そしてお疲れさまでした。
ビーバーたちがやってきた冒険の話をしっかりと聞いてあげて下さい。

そして、私たちリーダーは来年のキャンプに向けての準備が始まるのでした…。


次回は９月１１日に、募金活動と有松の町並み散策をします。